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新型コロナウイルス感染拡大に伴う日本の大学/専門学校入学資格に関連する外国での学習・資格の動向

外国の教育制度について

新型コロナウイルス感染拡大に伴う日本の大学/専門学校入学資格に関連する外国での学習・資格の動向

このページでは、日本の大学(大学院を除く)及び専修学校専門課程(専門学校)の入学資格に関連する諸外国の教育制度・資格について、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う対応状況をまとめています。情報源は、各国の教育所管官庁、試験実施団体のほか、一部現地メディア等が含まれます。掲載内容の調査日は下記のとおりですが、刻一刻と変化する状況であり、最新の情報は各国の教育所管官庁や試験等実施団体のウェブサイト等にてご確認ください。

12年の学校教育課程を提供する国・地域

学校教育法施行規則第150条第1号関連

※日本学生支援機構の「2019(令和元)年度外国人留学生在籍状況調査結果」(令和2年4月)による留学生の多い国を中心に調査しています。

中国

  1. 全国普通高等学校招生入学考試(高考)は1か月延期され2020年7月7-8日に開催。(出典:中国教育部)
  2. 高考は、後期中等教育修了者を対象とした高等教育機関入学のための統一試験である。(出典:文部科学省)

※2020年4月28日現在

ベトナム

  1. 学年暦が2020年7月15日まで延長。(出典:Vietnam National University, Hanoi)
  2. 全国中等教育修了試験(Kỳ thi trung học phổ thông quốc gia)は当初の2020年7月から延期され、8月9-10日に実施。8月27日に成績発表、同30日までに教育訓練省が各受験者の卒業可否を仮承認(受験者は試験の再審査を要求できる)。9月4日までに仮の卒業証書(certificateで、diplomaとは別のもの)、成績証明書が発行される。(出典:Ministry of Education and Training)
  3. ベトナムの初等中等教育の学年暦は9月~1月、1月~5月の2学期制。全国中等教育修了試験は、高等学校卒業時に受験する、中等教育修了と高等教育機関入学のための統一試験である。(出典:大学評価・学位授与機構)

※2020年6月30日現在

ネパール

  1. 2020年4月に予定されていた全国統一試験は延期され、11月24日~12月1日に実施される予定。(出典:National Examination Board; (1), (2))
  2. 全国統一試験の合格者にはネパールの大学入学資格が与えられる。(出典:大学改革支援・学位授与機構)

※2020年10月30日現在

韓国

  1. 大学修学能力試験(대학수학능력시험)は毎年1回、11月中旬に開催されるが2020年は12月3日に実施。(出典:韓国教育課程評価院Korea Academic Recognition Information Center [KARIC])
  2. この試験は高等学校卒業予定者等を対象とし、韓国の大学入学に必須ではないが、ほとんどの生徒が受験。(出典:KARIC大学改革支援・学位授与機構)

※2020年4月28日現在

台湾

  1. 2020年5月の科技大学・技術学院・専科学校(技専校院)の統一入学試験(統一入學測驗)は予定通り実施。受験者にはマスク着用などの感染予防措置。(出典:台湾教育部)
  2. 大学入学のための指定科目考試は2020年7月3-5日の間、当初の予定から2日遅れて実施予定。この延期は同年2月に発表されている。同試験の成績発表は7月17日の予定。(出典:大学入学考試中心)
  3. 台湾の学年暦は9月~1月、2~6月の2学期制。夏季休業の開始期間は通常の7月1日から2週間延期。大学の入学試験は予定通り実施されると教育大臣が表明している。(出典:University World News)

※2020年6月30日現在

スリランカ

[13年の学校教育課程を提供する国]

  1. GCE A/L (Advanced Level)試験は当初の2020年8月から延期され、10月12日から11月6日に実施される。(出典:Ministry of Education)
  2. スリランカの初等・中等教育は6月29日に学校閉鎖が解かれ、7月6日より学年別に順次登校を再開している。(出典:Ministry of Education)
  3. GCE A/Lは中等教育修了資格の1つで、後期中等学校(Collegiate課程)の生徒が第13学年時に受験。スリランカで大学進学をする際に必要となる資格。(出典:大学改革支援・学位授与機構)
  4. スリランカのように学校教育課程が13年ある国で、12年の課程を修了した場合であっても、最終的に修了した課程が正規の学校教育の12年目以上の課程であれば、日本の大学・専門学校の入学資格は認められることとなる。(参考:文部科学省)
  5. スリランカの学年暦は、中等教育は1月から12月まで。高等教育は10月から翌年6月まで。(出典:文部科学省)

※2020年7月30日現在

インドネシア

  1. 2020-21年度の中等教育の全国統一試験(Ujian Nasional)は中止。2021年2月1日に教育文化大臣が決定。生徒は所属する教育機関での課程修了や考査の実施などをもって、中等教育卒業となる。(出典:教育文化省)
  2. 2019-20年度の全国統一試験(Ujian Nasional)は中止。当初は2020年3月下旬から4月にかけて実施される予定だった。教育文化省(Kementerian Pendidikan dan Kebudayaan)は2020年3月24日に声明を発表し、2019-20年度は、同試験の受験を後期中等教育の修了要件としないこととした。(出典:教育文化省 [1] [2]教育文化省教育審査センター)
  3. 2020年3月の声明によって、2019-20年度に各学校が行う試験について、対面試験も禁止。代替措置として、課題、オンライン試験、その他の遠隔審査での成績を総合してもよいこととされた。声明以前に試験を行った学校はその成績を卒業判定に使うことができ、学校での試験を行っていなかった学校は、過去5学期(semester)の成績を用いることとされた。さらに、第9学年と第12学年での成績を加味してもよいことになった。(出典:教育文化省)
  4. 中等教育修了者には、後期中等教育学校(SMAなど)の卒業証書(Ijazah)が授与される。また、統一試験の受験者には成績証明書(Surat Hasil Ujian Nasional)が交付される。(出典:教育委員会=Dinas Pendidikan教育文化省)
  5. インドネシアの教育制度は、6年間の初等教育、3年間の前期中等教育、3年間の後期中等教育で構成される。学年暦は9月から翌年6月まで。(出典:文部科学省)

※2021年2月26日現在

タイ

  1. 2020-21年度の第12学年を対象とした全国統一試験(Ordinary National Educational Test [O-NET]: ระดับชั้น ม.6)は、2021年3月27日と29日に実施予定。(出典:National Institute of Educational Testing Service)
  2. 2019-20年度のO-NET試験は2020年2月29日から3月1日に行われた。(出典:National Institute of Educational Testing Service [1] [2])
  3. 政府は2020年3月18日から学校を閉鎖。2020-21年度の開始を5月16日から7月1日に延期した。(出典:Bangkok Post)
  4. タイの教育制度は、6年間の初等教育、3年間の前期中等教育、さらに3年間の後期中等教育と続く。各教育段階の最終年度にはO-NETと呼ばれる統一試験が行われる。(出典:文部科学省National Institute of Educational Testing Service)
  5. タイの学年暦について、中等教育では5月中旬から翌年3月中旬まで。大学では6月から翌年3月のケースと、8月から翌年5月のケースがある。(出典:外務省大学改革支援・学位授与機構)

※2021年3月17日現在

バングラデシュ

  1. 2021年のHigher Secondary Certificate (HSC)試験は例年の4月よりも実施時期が遅れ、7~8月に行われる見込み。Moni教育大臣が述べたと各紙報道。また、試験に向けたシラバスの内容も削減されている。(出典:Dhaka TribuneBBC)
  2. 2020年のHSC試験は2020年4月1日から行われる予定だったが、中止。HSCの授与は、中等教育の前期と中期に行われた公的試験の成績の平均をもとに判断され、2021年1月に発表された。 (出典:Ministry of Education, Bangladesh - 2020年10月7日投稿、2021年1月29日投稿)
  3. 通常のHSCの試験は9つの教育管区ごとにあるBoard of Intermediate and Secondary Education (BISE)が、教育省のもと実施。(出典:Intermediate and Secondary Education Boards, Bangladesh国際協力機構)
  4. 国内の全教育機関は2020年3月16日以降閉鎖が続いている。(出典:Ministry of Education, Bangladesh - 2021年2月22日投稿、Secondary and Higher Education Division - Ministry of Education)
  5. バングラデシュの通常の学年暦は1月から同年12月まで。(出典:文部科学省)
  6. バングラデシュの教育制度は、5年間の初等教育、3年間の前期中等教育、2年間の中期中等教育、2年間の後期中等教育で構成される。前期中等教育修了時にはJunior School Certificate (JSC)、中期中等教育修了時にはSecondary School Certificate (SSC)、さらに後期中等教育修了時にはHSCが授与される。なお、2010年の国家教育政策の中で将来的に初等教育の5年制から8年制への変更が掲げられたが、2016年時点で導入時期は未定とされている。(出典:World Education Services文部科学省国際協力機構)

※2021年2月25日現在

12年の課程修了相当の学力認定試験

昭和56年文部省告示第153号関連

韓国

  1. 2021年の高卒検定試験(고졸검정고시)は2021年4月10日に実施予定。(出典:ソウル特別市教育庁蔚山広域市教育庁)
  2. 2020年の第1回試験は当初の4月11日から5月23日に延期して実施された。ソウル特別市では、試験の合格証書は、合格者からの申請があれば郵送で交付。対面交付および授与式は実施しなかった。第2回試験は8月22日に行われた。(出典:ソウル特別市教育庁[1] [2] [3] [4]慶尚南道教育庁)
  3. 同試験は韓国教育課程評価院(한국교육과정평가원)のもと、各市・道の教育庁によって年2回実施される。(出典:韓国教育課程評価院)

※2021年2月26日現在

アメリカ合衆国

  1. GED (General Educational Development)の試験会場がある州・地域によっては、対面試験が中止になったり試験開催頻度が縮小されている場合がある。(出典:GED Testing Service)
  2. また、60日以内に受けたGED Ready(公式の模擬試験)で「青信号(Green:145点以上)」の成績を取得した者については、自宅でオンラインによるGED試験を受けることができる。(出典:GED Testing Service)
    ※ ただし、対面試験を必須とするオクラホマ州を除く。
  3. GEDは数学、国語、社会、科学の4科目の試験で構成。合格には各科目200点満点中145点以上が必要。得点に応じて、3種類の資格(GED credential)が用意されている。(出典:GED Testing Service - )
  4. GEDはハイスクール卒業証書(high school diploma)と同等の資格として、米国内の98%以上の大学等で受け入れられている。(出典:GED Testing Service)

※2021年4月19日現在

指定された11年以上の学校教育課程を提供する国・地域

昭和56年文部省告示第153号関連

※日本学生支援機構の「2019(令和元)年度外国人留学生在籍状況調査結果」(令和2年4月)による留学生の多い国を中心に調査しています。

ミャンマー

  1. 後期中等教育修了試験と大学入学試験を兼ねた「Matriculation Examination」は2020年3月に実施済み。2021年の予定は不明。(出典:Department of Myanmar ExaminationsThe StarMyanmar Times)
  2. Matriculaion Examinationの結果は2020年8月9日に発表された。(出典:Myanmar TimesDepartment of Myanmar Examinations)
  3. 2020年3月初めから新年度が始まる6月まで学校閉鎖。(出典:Anadolu Agency)
  4. ミャンマーの学年暦は6月から翌年3月まで。高等教育は11月から翌年9月まで。(出典:文部科学省)
  5. 後期中等学校の後期中等教育課程は「アテッタン・アスィン・ピンニャーイェー」と呼ばれ、修了時には上記試験が行われる。(出典:文部科学省)

※2020年8月20日現在

ロシア

  1. 2021年の全国統一試験(единого государственного экзамена (ЕГЭ)。英名:Unified State Examination)については5月下旬から7月中旬にかけて実施予定。(出典:Federal Service for Supervision in Education and Science)
  2. 全国統一試験は、後期中等教育の終わり(第11学年)に実施され中等教育修了試験と大学入学試験を兼ねている。ただし、本年は大学入学に試験成績が必要な生徒のみを受験対象とし、受験必須科目であるロシア語の合格が大学入学の要件となる。大学へ進学しない生徒は別の中等教育修了試験であるгосударственного выпускного экзамена(ГВЭ)の合格(ロシア語と数学)をもって中等教育修了証が発行される。(出典:Federal Service for Supervision in Education and Science)
  3. 学年暦は9月から翌年6月。(出典:文部科学省)

※2021年4月19日現在

外国の大学入学資格

昭和23年文部省告示第47号関連

国際バカロレア

  1. 2020年4月30日から5月22日の間に行われる予定だった試験は中止。国際バカロレア資格授与の判断は在校中の課題を評価して決定する。課題の採点は国際バカロレア機構が行い、通常と同じ成績評価が用いられる。採点基準は、過去の試験データなど様々なデータを分析して決定される。結果公表は当初の予定通り2020年7月5日に行われた。(出典:International Baccalaureate Organization)
  2. 今回が再受験となる受験者も課題を提出することでスコアを得る。(出典:International Baccalaureate Organization)
  3. 2020年8月17日に、各科目の最終成績の確定方法が変更された。最終成績は、生徒の在籍校が提出した課題の採点(IA: internal assessment)の評価を軸とし、同じく生徒の在籍校が算出した予想成績(PG: predicted grade)が①IAより1段階だけ低い、②IAと同じ、③IAよりも高い場合はすべてIAの成績が採用される。(出典:International Baccalaureate Organization)
  4. 現時点で2020年11月の試験は実施予定だが、国際バカロレア機構は世界各国の状況を注視している。 (出典:International Baccalaureate Organization)

※2020年8月28日現在

アビトゥア

[ドイツの各州において大学入学資格として認められているアビトゥア資格]

  1. 試験を予定通りもしくは今年度末までに実施することが各州常設文部大臣会議により発表(2020年3月25日)。 (出典:Kultusministerkonferenz、参考:DW)
  2. ベルリンでは2020年4月20日に行われた。試験会場では各種の感染予防措置(社会的距離や1部屋8名未満の定員など)が取られた。14日以内に海外から帰国した者や体温が37℃以上の者などは受験できない。電話またはEメールによる遠隔診療で医師からの証明書を取得することで、後日受験できる措置が取られる。(出典:ベルリン市)
  3. 下記の科目では特別な対応が取られた。(出典:ベルリン市)
    1. 音楽:発表の際は、次の演奏者が使用する前に楽器の消毒が行われる。
    2. スポーツ:柔道の対戦など社会的距離が保てない実技は、別の実技に差し替えられる。
    3. 化学・物理:実験については代替課題が実施される。
  4. ドイツの学校の学年暦は8月から翌年7月まで。(出典:外務省)

※2020年7月17日現在

バカロレア

[フランスにおいて大学入学資格として認められているバカロレア資格]

(出典:Ministre de l'Education nationale et de la Jeunesse [1] [2])

  1. 通常5月中旬から7月上旬に行われるバカロレア試験について、2020年6月の最終試験は中止。口頭試験も中止。第1次合格試験の結果発表は2020年7月7日に行われた。
  2. 学校に在籍している(livret scolaireのある)生徒は、最終学年の成績の平均値に基づきバカロレア資格の授与が判定される。
  3. 学校に在籍していない(livret scolaireのない)生徒の試験は2020年9月に行われる。
  4. 成績評価には従来通りの方法が用いられる。
  5. フランスの学校の学年暦は9月から翌年7月まで。(出典:文部科学省)

※2020年7月17日現在

GCE Aレベル

[英国において大学入学資格として認められるGCE Aレベル(General Certificate of Education Advanced Level)資格]

  1. 通常5-6月に実施される2021年のGCE Aレベルの試験は全地域で中止。ウェールズは202011月、イングランドと北アイルランドは20211月に決定が下された。(出典:ウェールズ政府イングランド教育省北アイルランド教育省)
  2. 代替の評価方法として、ウェールズでは従来からある試験以外の評価に加え、学校内部の試験と外部機関が作成・実施する試験の成績が用いられる。外部機関作成の試験も学校のクラス単位で教員の監督下で実施される。最終的な結果発表は例年と同時期になる予定。イングランドでは教員による成績評価を基にすることで調整中。北アイルランドでは後日改めて発表がある。(出典:ウェールズ政府イングランド教育省北アイルランド教育省)
  3. 2020年も同試験は中止になった。代替措置として、①学校の担当教員等が各生徒の学習記録等に基づき成績(「centre assessment grades」)を判定し、②試験実施機関が全学校から提出された①の成績をOffice of the Qualifications and Examinations Regulation (Ofqual*)が開発した計算モデルを用いて標準化することにより、各生徒の最終成績を確定するという方法が取られた。最終成績は例年通り2020年8月13日に発表された。(出典:OfqualUCAS、参考:大学改革支援・学位授与機構)
  4. 2020年8月17日、Ofqualの計算モデルによる成績判定は一貫性がなく、不公平だったとして、教育省が成績判定の方法を見直すことを発表。担当教員等により判定された成績と標準化された成績のうち、より成績が良かったものが最終成績となること、また成績は遡及的に変更されることが示された。(出典:英国教育省Ofqual)
  5. 2020年8月13日に発表された成績について不服があった生徒については10月の試験の受験が可能となり、結果は12月に発表された。(出典:OfqualOfqual)
  6. ホームスクーリングや遠隔教育などによりcentre assessment gradesが2020年夏中に得られなかった生徒は、秋以降の受験が必要になった。(出典:Ofqual)

*英国は地域ごとにGCE Aレベルの監督機関が異なり、Ofqualはイングランドの監督機関。

※2021年1月14日現在