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 2019EQGC国際カンファレンスが福岡にて開催

NICの活動

2019年12月12、13両日に福岡で行われた、九州大学第三段階教育研究センター主催の2019EQGC国際カンファレンスにセンター職員が参加しました。

会議は、「学修成果と職業教育の質保証ーNQFの世界展開と日本の未来ー」をテーマに、同センターで研究を行ってきた職業教育分野ごとの学修成果指標マトリクス策定プロジェクトの成果が公表されました。また、オーストラリアとドイツから招待された講演者により、両国およびアセアン地域の資格枠組の説明がありました。

会議では、いくつかの下記のような示唆がありました:

- オーストラリア政府は全国資格枠組(AQF)の改訂に取りかかっている。新しい枠組では、資格レベルではなく各資格のデザインに注目し、資格本来の姿を可視化することを目指している。

- 資格枠組自体を作ることは容易であるが、関係者の意識を学習成果に向けることはとても難しい。そのため、資格枠組の策定時には必ず関係者への意見照会を行うことが重要だ。

- 日本の大学の中には、モジュール単位で60-120時間相当の高等教育レベルの正規学修プログラムを提供しているところがある。一方で、同時に社会人の多くは生涯学習への関心が低いことも判明している。

- 日本の専門学校の教員の中には、学習成果における「レベル」というコンセプトがなかなか理解されないことがあった。しかし、日本の伝統的な技能の修得過程である「守破離」に沿って説明をするとすんなり理解されることがあった。