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 NIC-Japan令和2年度オンラインセミナーを開催

NICの活動

高等教育資格承認情報センター(NIC-Japan)は、令和3年3月15日(月)に令和2年度オンラインセミナー「京都大学における外国資格審査業務の実状、特に中国等からの入学志願者に対する学歴・資格評価について」を開催しました。当セミナーは当機構教職員を対象に実施し、36名が参加しました。今回のセミナーでは、外国の大学を卒業し、京都大学に研究生または大学院生として入学を希望する志願者の出願手続きを円滑に行うことを目的に、2010年に京都大学に設立されたアドミッション支援オフィス(AAO)の業務について、京都大学国際高等教育院准教授の韓立友氏にご講演いただきました。

当セミナーの前半では、AAOが設立された背景やその役割について詳しい説明がありました。AAO設立当時の証明書の捏造や学歴詐称の問題、中国の複雑な高等教育制度に起因する出願手続き上の課題、中国における日本の大学院への出願方法に関する情報の不足等の課題について説明があり、またAAOが京都大学の各研究室と志願者をどのようにつないでいるかについての紹介がありました。後半では、AAOで開発したシステム画面を共有しながら、出願資格審査の対象項目や業務の流れ、AAOが志願者の受入希望先の教員に提供する助言や補足情報などが紹介されました。

また、このAAOのシステムは、当初は中国・台湾・香港からの出願者のために開発されたものでしたが、最近になって国籍を問わずAAO申請を受け付けていることなども説明されました。
質疑応答では、大学全体へのシステム導入の際のコストや課題、AAOにおける検証業務、ブローカー問題への対処などについて質問が寄せられ、熱心な議論が交わされました。