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 UK NARIC GlobalEd Forumに参加

NICの活動

2020年1130日から翌10日にかけてオンライン形式で開催された、UK NARIC GlobalEd Forumに、高等教育資格承認情報センター(NIC-Japan)の職員が出席しました。

UK NARIC(※)はイギリスのNIC(国内情報センター)であり、外国資格の評定や世界200か国以上の教育制度に関する情報を会員に提供しており、当機構は2014年以降UK NARICの会員となっています。UK NARICは例年年次会合を対面形式で実施していましたが、2020年については、コロナ禍の影響を踏まえオンラインでの会合実施となりました。主催者の発表によれば、本会合には62か国から約17,000人が参加したとのことでした。

本会合では、イギリスだけでなく、オーストラリアやインド、中国など、各国の有識者が登壇し、外国資格の承認、国境を越えた教育、留学生募集など教育の国際化にまつわる幅広いテーマについて、コロナ禍による影響や今後の展望が、それぞれの立場から聞かれました。

会合の中では有識者から、今回のコロナ禍は教育セクターにとって大きな危機であるが、同時に、これまでの対面形式での教育からオンライン技術を活用した新たな教育の在り方にシフトする契機でもあるとの意見が聞かれました。ただ一方で、この変革を成功させるためには、オンライン教育といったいわゆる「非伝統的な学習」によって取得された資格についても適切に扱われる必要がある点も強調されました。

こうした非伝統的な学習により取得された資格の承認に関しては、アジア太平洋地域における、高等教育資格の相互承認・評定の枠組み形成を趣旨とする高等教育の資格の承認に関するアジア太平洋地域規約(東京規約)及び関連の文書(※※)で必要性が強調されていますが、今回の会合を通じて特にコロナ禍及びポストコロナの教育における重要性があらためて認識されました。

(※)2021年31日に、UK ENICへ名称変更。

(※※)例えば、昨年11月にユネスコがとりまとめた「新型コロナウイルス感染症に関する東京規約の締約国による声明」(文部科学省の仮訳掲載ページ)では、新型コロナウイルス時代の教育ではオンライン等の非伝統的な資格取得の形態によるものを含め、学習に混乱が生じた学生・卒業生の修学・資格が承認を得ることを確保する必要性が強調されている。