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 RecoASIAウェビナー「Effects of COVID-19 on Higher Education and Recognition」に参加

NICの活動

2020年5月27日、新型コロナウイルスを取り巻く状況の中で公平な資格承認を実現していくための地域的協力の促進や情報共有を図ることを趣旨としたウェビナー「Effects of COVID-19 on Higher Education and Recognition」がユネスコバンコク事務所とイタリアの学術移動・同等性センター(CIMEA)の共催により開催され、当センターから堀田センター長をはじめ計5名の教職員が参加しました。

本ウェビナーはアジア圏の資格承認にかかる協力関係を促進させることを目的に、イタリアのCIMEA等の主導により201911月より実施されているRecoASIARegional Cooperation in the field of recognition among Asian countries)プロジェクトの枠組みで実施されたものであり、ウェビナーには正パートナー国及び準パートナー国の政府や高等教育機関から約200名の関係者が参加しました。なお、当センターはRecoASIAプロジェクトに準パートナーとして参加しています。

ウェビナーでは、CIMEA局長でもあり、リスボン規約委員会会長でもあるLuca Lantero氏より欧州及びイタリアにおける新型コロナウイルスによる高等教育への影響や今後の課題について報告があったのちに、アジア8か国(カンボジア、中国、日本、モンゴル、韓国、スリランカ、タイ、ベトナム)の代表者から各国の状況について報告がありました。日本からは堀田センター長が、日本の大学等における授業の実施状況や実施方法をはじめ、日本の高等教育への影響について現状報告しました。報告を行ったアジア各国代表者の多くからは、今回の新型コロナウイルスの感染拡大により、対面授業の中止が余儀なくされ、オンラインでの授業への移行が進められているものの、オンラインでの授業を担う教員の確保・育成、学生のオンライン環境の整備、またオンラインで行った授業の成績評価の方法など、多くの課題が聞かれました。

ウェビナーの最後には、堀田センター長から「コロナウイルスの影響により不利益を被っている学生が世界中に存在すること、またこの問題に対応していくことの重要性を確認した。」、またRecoASIAプロジェクトを主催するラクイラ大学(伊)のAnna Tozzi准教授から「これまではすべての学生が同じ時間に同じ場所に集まることを教育の基本としていたが、今後はコロナウイルスをきっかけとして時間や場所にとらわれない教育の在り方への転換が期待される。」と総括の言葉があり、盛会のうちに終了しました。

なお、当日の各発表者の資料・映像はRecoASIAプロジェクトのウェブサイトで公開中です。