2023年12月4日～5日、英国・ロンドンでUK ENIC 2023年次会合が開催され、当センターの職員2名が出席しました。

UK ENICは英国の国内情報センター（NIC）であり、資格評定サービスや世界200か国以上の教育情報をまとめたデータベースを会員に提供しています。今回の年次会合は「Reconfiguration（再形成）」をテーマに、英国をはじめとした世界各国の変わりゆく教育制度や資格承認等について各セッションで議論されました。会合には25か国から450名が参加し、英国内の大学職員や試験実施団体、Ecctis（UK ENICを運営する民間企業）の関係者が多く見受けられました。

当センターは同会合に継続的に参加しており、コロナ禍によりオンライン開催となった2020年、2021年には、東京規約に基づき設立された当センターの活動及び日本の高等教育制度・資格について、ビデオセッションによる発表を行いました。今回、当センターの対面での参加は4年ぶりとなりました。

会合は２つの全体会合を含む50の発表セッションで構成されており、全体会合では2030年代に向けての高等教育機関の在り方等が議論されました。他の発表セッションでは、職業資格の承認、英国とインドの高等教育の資格承認覚書の締結を受けたインドの高等教育制度、資格承認の文脈でも近年話題となっているAIやChatGPT、教育不正問題等が取り上げられていました。また、英国におけるウクライナを含んだ難民出身上位の国・地域等の教育情報や国境を越えた教育など、多様なテーマに関する情報提供と活発な議論が行われました。