令和5年12月20日付で、文部科学省より令和5年度学校基本調査の結果（確定値）が公表され、同年8月23日に速報値として公表されたものの一部の数値が、確定値として更新されました。
学校基本調査とは、文部科学省が日本の統計法に基づき、学校に関する基本事項を調査し、学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的として、昭和23年度より毎年実施されているものです。

令和5年度学校基本調査の概要
１）調査期日：令和5年5月1日現在
２）調査対象：幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会
３）調査項目：学校数、在学者数、教員数、卒業者数、進学者数、就職者数等

今回公表された調査結果のポイントは以下のとおり。

１．初等中等教育機関，専修学校・各種学校
・ 小学校、中学校はいずれも学校数が前年度より減少し、在学者数が過去最少。
・ 幼保連携型認定こども園、義務教育学校、特別支援学校はいずれも学校数が前年度より増加し、在学者数が過去最多。
・ 幼稚園、高等学校、専修学校はいずれも学校数・在学者数とも前年度より減少。
・ 中等教育学校の学校数は前年度と変わらず、在学者数は過去最多。
・ 各種学校の学校数は前年度より減少、在学者数は増加。
・ 教員全体に占める女性の割合は、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校でそれぞれ前年度より0.2～1.1ポイント上昇し、過去最高。

２．高等教育機関
・ 大学学部の在学者数が過去最多で、そのうちの女子学生の割合（45.7%）は前年度より0.1ポイント上昇し、過去最高。
・ 短期大学は前年度より6校減少し、在学者数は約8,000人減少。
・ 高等専門学校は前年度より1校増加し、在学者数は約200人減少。
・ 専門学校は前年度より28校減少し、在学者数は約26,000人減少。
・ 大学全体の女性教員数（約52,000人）は前年度より約1,300人増加で過去最多。教員全体に占める女性の割合（27.2%）は前年度より0.5ポイント上昇し、過去最高。

３．卒業後の進路
・ 18歳人口に対する高等教育機関（大学[学部]・短期大学[本科]・高等専門学校4年生・専門学校）への進学率（84.0%）は前年度より0.2ポイント上昇し、過去最高。
・ 大学(学部)卒業者の大学院等への進学率は12.5%で前年度より0.1ポイント上昇。
・ 大学(学部)卒業者に占める就職者の割合は75.9%で前年度より1.4ポイント上昇。
・ 修士課程修了者の大学院等への進学率は10.1%で前年度より0.2ポイント低下。
・ 修士課程修了者に占める就職者の割合は77.4%で前年度より1.3ポイント上昇。
・ 博士課程修了者に占める就職者の割合は70.2%で前年度より0.9ポイント上昇し、過去最高。

出典：
学校基本調査－令和5年度　結果の概要―（文部科学省ウェブサイト）
学校基本調査の概要（文部科学省ウェブサイト）